光造形3Dプリンターに入門して日本酒ピアスを作る

3Dプリンターに入門したので日記 & 製作過程ログ。


作ったもの↓


酒ピアスです。
これでさりげなく日本酒好きをアピールできますね!
製作過程は以下の通りです。


目次

1. 3Dプリンターの使い方を知る


Q. 3DプリンターもCADも何もわかりません。どうやって入門すれば良いですか?
A. とりあえず動かす。
(※諸説あります)

契約していたコワーキングスペースにたまたま3Dプリンターがあったため、拝借してテスト出力してみました。
(FABスペース等でレンタルするのが一般的かと思います)

利用機材: cheero 3d pro
https://cheero3d.com/cheero3d.com

造形方式: FDM
FDM方式とは - 3DプリンターならアルテックFDM方式とは - 3Dプリンターならアルテックwww.3d-printer.jp

フィラメントを溶かして積み重ねていくような造形方式らしいです。


フリーのstlファイルをUltimaker Curaでスライスしたものを出力してみます。
1.5時間程度でこんな感じの仕上がりになりました。


表面のざらつきや形状の変形が気になりますが、待っているだけで「手で触れる」「目に見える」「物理的な(?)」モノが出来上がるのはすごいですね。
ものづくりへの心理的なハードルが下がり、期待が高まります!

2. モデリングしてみる

さて、使い方は完全に理解した(※)はずなので、次はモデリングしてみます。

3DCADは、ググって一番上に出てきた AutoDesk Fusion 360 を使いました。
適当にモデリングして、再度出力してみます。

自分のアイデアが爆速で具現化している......!!!
これはテンション上がります。

3. 表面処理

具現化はすぐできるけれど、表面がざらざらしているので、このままアクセサリーにするには少し不恰好です。
ここで、「表面をきれいにする」処理が必要になります。
個人的にこのプロセスが一番難関で、いろいろ試行錯誤しました。


1. ダイヤモンドヤスリ

まず、ダイソーのダイヤモンドやすりで表面研磨を試してみたのですが、自分のヤスリテクニックが未熟 & FDM方式の造形物をきれいに仕上げるのは至難のわざだったため、挫折しました......。

2. アセトンベイパー

次にアセトンベイパー処理を試します。

さすがにネイルリムーバーでは濃度が足りなかったようで、表面がベタッとする程度でツルピカ状態まではいかず。
(ちゃんとしたアセトンならうまくいくかもしれないので、再度試したいですね)

3. 光造形方式 + 紙やすり

結局、造形方式を光造形方式に変更しました。
www.3d-printer.jp

レーザー光でレジンを固めて造形するらしいです。

利用機材: ELEGOO Mars 2 Pro
Mars 2 Pro 2Kwww.elegoo.com


ブラックレジンで出力し、400番の紙やすりで表面研磨したものがこちら。

ブラックというかブルーっぽいですが、綺麗に出てますねー。
FDM方式は側面もギザギザになるのですが、こちらは滑らかで、この部分のヤスリがけは不要そうです。

ただやはり底面バリ取り・天面研磨のヤスリがけが難しく、力加減をミスって斜めに削れてしましました。(これはこれでグラデーションになって綺麗なので、今後デザインに取り入れたいですね)

4. 完成

最終的にクリアレジンで出力し、ヤスリを頑張り、ダイソーの金具を取り付けて、上掲の酒ピアスver.1.0を完成としました。

ちなみにヤスリですが、シンクなどで流水に晒しながら平面上でやすると良い、と有識者からアドバイスをいただいたため、試してみたら思い通りの綺麗な表面になりました!
スモークがかかっているような雰囲気のある表面に出来て気に入っています。
さらに目の細かいヤスリで研磨すればツルピカにできるらしいので、これも試してみたいですね。

5. 最後に

自分は電子工作も未経験、トンカチもまともに使ったこともない人間なので、「手で触れる」「目に見える」 「物理的な(?)」ものづくりはほぼ人生初でした。
ソフトウェアとはまた違ったエンジニアリング技術とものづくりが楽しめて良いですね。

次はロボットアームみたいな可動部のあるものを作ろうかなあと考えています。


*** 補足1 - 作った理由

Twitterで見かけたこちらのアイテムに一目惚れし、自分も作れるんじゃね?という甘い考えを抱いたから
(ものづくりをなめてました。今回めちゃくちゃ学びになった。)


*** 補足2 - 日常生活で使える3Dプリンタースキル