電子レンジを分解する

こんにちは。 昨年度末のアドベントカレンダー最終日(クリスマス当日用の記事)の更新を放置していたら4月になってしまった@tama_udです。

これは一人でダイソーのおもちゃを毎日分解する Advent Calendar 2022の25日目(最終日)の記事です。

qiita.com

Qiitaに書いていたんですが、月100MBの画像アップロード制限に引っかかってしまったのでこちらで公開します。

最終日ですので、贅沢に電子レンジを分解していこうと思います。 もうダイソー関係ないですがご容赦ください。

観察

まずは観察から。

SHARP製 

型番: AX-CX2

取扱説明書 : https://jp.sharp/support/healsio/pdf_axcx2.html

一時期 "ヘルシオ" の愛称で売り出していたウォーターオーブンです。

分解前前面

ドアを開けたところ。

分解前ドアオープン

汚いですね。壊れてからベランダに放置していたこともあって埃まみれです。 こちらが背面。

分解前背面

分解

早速分解していきます。 背面からネジを外してカバーを開け、電源部、断熱部、庫内の順に分解します。

カバーを外す

まずカバーを外していきます。 背面右上のネジから外してみます。

分解ポイント

あっさり外れますね。

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背面左下のアースのネジを外し、

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さらにカバーのネジも外していきます。

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背面カバーを外したところ。

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電源部側面のステンレス製内カバーも現時点で外せるところまで外します。

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電源部の分解

左の電源部を分解していきます。

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基盤と配線が剥き出しになってきました。

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埃まみれのファンを外します。

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基盤部分を取り外せました。

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緑の部品はコンデンサだと思うんですが、でかいですねー。 でかい製品を分解すると部品がでかくて見応えがありますね(当たり前)。

基盤部分を外した本体。まだまだ分解するところが残ってます。 右下の四角い箱は電磁波発生装置でしょうか。

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一旦背面側に戻って、先に背面カバーを外してしまいます。 配線とチューブがつながっている部品はスチーム用の加熱器ぽいですね。

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ぐ、ぐわああああ汚い。 屋外放置してたからかもしれないですが、めちゃくちゃに汚いです。 透明チューブは底面のスチーム用の水タンクにつながっているので、おそらくこの部品で水を加熱してたんでしょうね。 茶色いのはカビなのか汚れなのか。

気を取り直してマイクロ波発生装置(マグネトロン)を取り外します。

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発生したマイクロ波は、この穴を通って底面全体に伝わっていくみたいですね。

さらに電源部分をじゃんじゃん分解していきます。

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すっきり! 配線周りは一気に引き抜けるようになってました。すごい。 修理のしやすさを意識して設計されているのかもしれないですね。

そしてこのスイッチ、よくできてるなーと思いカチカチしてみたgifです。

output2.gif

ドアの開け閉め時にスイッチが一度に入るしかけになっているみたいですねー。面白。

天井部分の断熱材。

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スイッチ部分の基盤を取り外します。

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タイマー部分のつまみと基盤。

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ドア、底面、天井部の分解

外せるところはどんどん外します。

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底面部分。 古い電子レンジなのでターンテーブル用のモーターがついてますね。

底面のマイクロ波の通り道ぽい部品。

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庫内。底面から開けられなさそうだったので、内側から強引にバールでむしり取る図。

なかなか外れません。

外れたー。有識者曰く、マイクロ波を攪拌する?ブレードのようです。

電熱線らしきものも発掘。

戦いの果てに

分解完了です。部屋が地獄の様相を呈していますが、やりきりました。

箱部分はしっかり溶接されているのでバールとドライバーでは無理かなと判断。

↑今回外した全ネジ。 修理する前提で設計されているのか、ネジの規格がほぼ揃ってます。 ネジ頭も大きく、外しやすかったです。

電源周りの配線もまとめて引き抜けるようになっていたりと保守のしやすさが意識されているように感じました。

ハードウェア素人なのですが、ハードウェアも用途によって設計を変えるんだなあ...というのは発見でした。

おわりに

4ヶ月近く放置したアドベントカレンダーを無事に終わらせることができました。 思いつきで21日目から始めたので完走ではないんですが...。

1日目に基盤をガスバーナーで炙ってCPU (チップ) を発掘したんですが、楽しかったのでまたやりたいなあ。

工具さえあれば、身近な製品の分解はハードウェア素人でも始めやすいと思います。

みなさんも壊れた家電を(家族に怒られない範囲で)分解してみてくださいね。