コーヒー豆をおいしく "燻製" する方法を模索してみた
これは Coffee Advent Calendar 2023 21日目の記事です。
adventar.org
タイトル通りコーヒー豆を燻製してみた!記事です。
Q. なぜ燻製を......?
A. 自分もよくわかりません。
でも美味しいものを美味しい調理法で作ったら美味しさ倍になりそうじゃないですか?(適当)
燻製珈琲を作る
さっそく作っていきましょう。
でも焙煎と燻製、どちらを先にやるべきでしょうか?
わからないので、両方試してみました。
0. 材料
- 生豆 (ペルー funin農園 ウォッシュド)
- 理由: 風味が優しい。燻製した時に差がわかりやすい、香りが衝突しづらそう
- スモークチップ (DAISOのウイスキーフレーバー)
- 燻製器
- 珈琲焙煎器
1. 先に燻製して→焙煎する場合
生豆100gを、焙煎を先にした豆、燻製を先にした豆、焙煎のみの豆に3分割して味を比較します。
まずは「先に燻製して→焙煎」の順で作ってみます。
1.1 燻製
うちには燻製器具がないので、またまたDAISOの道具で代用します。
でかめのステンレスボウル2つと焼き網で簡易スモークを作って (重ねるだけですけどね)、いざ。
コンロ上にボウルを乗せて、弱火で燻していきます。
〜燻製15分〜
できたのがこちら。
おお......不安になる見た目ですね......。微妙な加熱のせいか、生豆表面に微妙に皺が入ってます。
燻製エキスでコーティングされてベタベタした感じ。匂いはチップのスモーキーな香り。コーヒーの匂いはしないですね。
しかも、網ではなく皿上で燻製したため、片面しか燻製できていなさそう......。ここは改善の余地がありますね。
1.2 焙煎
家庭用全自動焙煎機で焙煎します。
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フライパンや直火の焙煎機を使っても焙煎できますが、味にブレが出るので今回は全自動焙煎機に頼ります。
今回は「DARK」深煎り設定で焙煎。
焙煎後の写真です。
2. 先に焙煎して → 燻製する場合
1と同じように焙煎、燻製します。
できた燻製豆はこちら。
おお、見た目はいい感じですね!香りもコーヒーとチップの香りが同時にふわっと漂っています。
早く飲んでみたい......!
3. 飲み比べる
さてさて、3種類で揃いましたね。飲み比べていきましょう。
写真一番上が焙煎のみの豆、下段左が燻製→焙煎の豆、下段右が焙煎→燻製の豆です。見た目も結構違いますね。
まずはハンドドリップで抽出します。
本来ならマシン抽出やフレンチプレスの方が良さそうなんですが、普段飲み慣れている抽出方法が良かったので。
普段の抽出レシピで作ります。
3.1 焙煎のみのコーヒー
まずは焙煎のみのコーヒーから。
うん、いつも通りの味ですね。
柔らかい口当たりで、香りもやさしくほのかに甘い感じ。
3.2 燻製 → 焙煎の順で作った豆
次に、燻製してから焙煎したものをいただきます。
......燻製の匂いはしないです。
スカスカ?焦げ臭い?酸っぱさもあるような......。
不味いわけじゃないのですが、普通の深煎り珈琲という感じ。
燻製の匂いがしないのは、チャフにスモークの香りがついてて、焙煎時に剥がれたからかな?と予想。
3.3 焙煎 → 燻製の順で作った豆
次に、焙煎してから燻製したもの。
おお!ちゃんと燻製の香りがします。いい感じ。
奥行きがあって、でも飲んだことがない味で、面白い......。
3つの中では最もおいしいと感じました。
ウイスキーチップだからか、ピート香がほのかにするような気もします。これは本当に気のせいかもしれませんが。
なぜだか酸味をあまり感じません。
順番的に飲み慣れてしまったからかもしれませんが、これは良さそう。
おわりに
というわけで、燻製するなら焙煎してからの方がおいしいよ!という結論になりました。
当たり前じゃん?と思われそうですが、実験は大事!
チップもDAISOのもので十分いけそうです。
今回のスモークレシピはこちら。
- 焙煎した豆35g
- スモークチップ 5g
- 家庭用コンロ弱火15分
ちなみに、時間経過によって燻製の香りは消えるので自家燻製でしか味わえない贅沢なレシピということになります笑。
皆さんもぜひ燻製珈琲作りを試してみてくださいね。