家庭用コーヒー焙煎機の排煙機構をつくる【プロトタイプ編】

事の発端は昨年(2021年)の夏。

元々コーヒーが好きで、学生時代に半年間休学して中米のグアテマラに行ってコーヒー豆の苗木を育てたり、そのままの勢いでバリスタになったりしていたのですが、コーヒー豆の自家焙煎にはまだちゃんと手を出していませんでした。

まだちゃんと手を出していない、というのも、フライパンによる直火焙煎は1度トライはしたものの、あまりの面倒くささと手首の痛さに萎えてしまいそれ以降コーヒーの生豆を触ることはなかったから、という何とも怠惰な理由があります。(参考までに、使用した T-falのテフロンフライパンの重量は1200g。真夏のキッチンで15分間このフライパンを揺すり続ける地獄を想像していただきたい。)

そんな折に見つけたのが上記の家庭用コーヒー焙煎機。
モーター付きなら手首も痛くならないし、コンロに直接置いて使えるし、値段もそんなに高くないし、とのことで半年悩んだ末に購入しました。

ステンレスボディがかっこいいですね。

さっそく焙煎してみます。




温度のロギングとかも始めちゃったり。

これは予想以上に楽しい......!
買ってよかったー!

が、ここで気になることが一つありました。
何となく抽出液が煙臭いような気がするんですよね。(スモーキーとかそういうレベルを超えている)

この焙煎機は、豆入れ(ホッパー)部と排煙部が共通になっているため、うまく煙を吐けていないのではと推測しました。

A4コピー用紙を丸めてホッパーに突っ込んでみたりしたのですが、味の変化はあまり感じられず、自家焙煎開始1週間ほどでやる気が萎み始めてしまいます。

なんとか煙を吐き出させておいしいコーヒーを焙煎したいので、
ググったところ、どうも煙突効果ってやつがあるらしいと。
煙突効果 - Wikipedia

とりあえず煙突を増設してみます。

家に大量にあった空き缶を切って繋いだだけのまさに突貫工事ですが、コピー用紙煙突よりも勢いよく煙を噴いて、屋外に排煙してくれました!
これが正しい方法なのか全く分かりませんが、効果はありそうですね。

さて、焙煎・抽出して肝心のお味を確認してみます。

.........。
あんまり煙臭さが減っていない......。

缶の継ぎ目から煙が吹き出したり、豆を入れるのが大変になったりと
まだまだプロトタイプですが、試作を重ねていく予定です。
そもそも家庭用の焙煎機だと容量と火力の問題でお店の味に近づけるのは難しいので、ゆるゆる趣味として楽しみたいですね。